2015年4月25日土曜日

VICTORINOX  ひのきのおやこばし

言わずと知れたスイスのマルチツールメーカー「ビクトリノックス」から発売されている「ひのきのおやこばし」。
ビクトリノックスのナイフを使って、子供と一緒に箸を作ってみようと思います。

昨今ナイフを使った物騒な事件をよく耳にして「ナイフを所持する事=物騒な事」というようなイメージとなっている事が否めません。
ゆえに小さな子供にナイフを持たせる事が敬遠されています。

しかしここでちょっと疑問なんです。
ナイフって本当に危険なんですか?物騒な物なんですか?
皆さんの家の台所には包丁がありますよね?
これってナイフと同じく刃物です。
包丁のある家は物騒なんですか?
そんなことないですよね?と聞くまでもなく、物騒ではありません。

確かに包丁にしろナイフにしろ「武器」として使うと危険な物です。
しかし「道具」として使うと、とても便利な物です。
結局は使う人次第なんですよね。
僕も昔はビクトリノックスのクラシックをキーホルダー代わりに鍵に付けていました。
物騒な事件の影響で、単にキーホルダーとしてでは法に抵触する恐れが出てきたので今はのけています。
一部の間違った使い方をする人の為に、正しく使っている大勢の人が迷惑をしています。

さて話が少しそれましたが、子供もいずれは大きくなり、ナイフ(包丁など刃物全般)を持つ日が来ます。
その時にちゃんとした使い方を知っておかないと、人だけでなく自分もけがをしてしまうと思います。
ナイフは「危険な武器」という事で子供から遠ざけるのではなくて、「便利な道具」としてその使い方を教える事が大切だと思います。
以前、最初にナイフ(ビクトリノックスのクラシック)を与えた時は、鉛筆の削り方を教えました。
時間はかかったし、鉛筆削り器で削った様にはいかないけど、自分で削ってみて鉛筆により愛着がわいたようでした。

今回の箸セットはこんなカンジ。
あらかた箸の形にカットされたヒノキ材と説明書が入っています。
ヒノキ材の角を落とし、できれば持ち手側に簡単な飾りを削るというもので、鉛筆を削るよりかは少々簡単かもしれません。
子供だけでなく大人の私まで夢中に箸を作りました。

この箸は飾りではなくて実際に使ってみたいのですが、そのままだと水分を吸ってしまうので表面にコーティングを施しました。
口に入れる物なので化学薬品は避けて何か天然由来のものである事が必須です。
日本には古来より漆というコーティングがありますが、かぶれちゃいそうなので亜麻仁油を使います。
亜麻仁油は固化する乾性油です。
ビニール袋に箸と亜麻仁油を入れ、2日間放置して箸に亜麻仁油を吸わせます。
その後、取り出した箸の表面に付着した油をティッシュで軽くふきベタつかなくなるまで干しておきます。
乾燥したら表面に亜麻仁油を軽く塗って干します。
これをもう一回行って最終的に出来上がりがこちら。
(アップにすると荒が目立ちます・・・。)

油絵具にも使われる乾性油ですが、糊のように水分が蒸発して固化するのではなくて、空気中の酸素と化学反応によって固化します。
ウレタンのように耐久性はなくメンテナンスは必要ですが、そのぶん愛着がわくというものです。
ただこの亜麻仁油は結構高いんですよね(汗)
しかも健康にいいという事で品薄状態。

自作したこの箸を自宅や山でどんどん使っていきたいですね(^-^)